普通肌のためのニキビ対策

4つに大別される肌タイプのうち、理想的、健康な肌といわれるのがこのタイプです。
角質層の水分量は10%から20%で、皮脂量・水分量ともにバランスが取れています。
肌のキメが整っていて、毛穴も目立ちません。

肌のキメは、マイクロスコープなどで見るとわかりますが、
皮膚の表面に縦横無尽に走っている溝(皮溝)の深さと、それに囲まれた部分(皮丘)の盛り上がりで決まります。

皮溝が浅く細かく、皮丘の形状がふっくらとして揃っているほど、キメの細かい肌となります。
実際に、乾燥肌や脂性肌の人は、この皮溝がほとんど見られなかったり、粗かったり、
一定方向に流れる傾向があります。
定期的に肌診断を受けることで水分量や皮脂量だけでなく、キメの状態をチェックすることもできます。
積極的に利用しましょう。

また、皮溝の交差するところに毛孔(毛穴)があり、皮丘の中央に汗を排出する汗孔があります。
毛穴には皮脂腺がありますよね。
毛穴が目立たないということは、皮脂分泌が正常で、毛穴詰まりも起こしていないということ。

このように、普通肌はニキビのできにくい状態ではありますが、油断は禁物です。
肌のバランスは、気候や環境の変化、ストレスなどで簡単に崩れてしまうものです。
日頃のケアをきちんとするだけでなく、生活習慣の乱れや睡眠不足には気をつけましょう。

普通肌の場合は、現在のスキンケアを継続して行えば、大きなトラブルはないと思われます。
肌荒れやニキビができたとしても一時的なもので、たいていは短期間で完治し、跡も残りません。
ただし、年齢によって皮脂分泌や水分量の状態は変わってくるもの。
肌のチェックをしながら、最適なケアにシフトしていくことは必要です。

ある日突然、肌質が変わることもありうること。
気になることを相談できる皮膚科医や化粧品店があるといいかもしれませんね。
また、健康な肌だからと言ってクレンジングやUVケアを怠ると、将来そのツケが出てきかねません。
注意しましょう。
せっかくの美肌なのです。
ぜひともキープする努力をしてくださいね。

生活習慣の見直しも大切

毎日仕事が忙しくて、帰宅は深夜。食事は適当に済ませ、入浴する気力もなく、メイクをしたまま寝てしまう…。
あるいは、家事と育児に追われ、朝から晩まで休む暇もない。
家族の中でいちばん早く起きるのに、寝るのは最後…。
20代から30代の女性なら、心当たりがある、または「私の生活、まさにこれ!」という人もいるのではないでしょうか。

このような生活が毎日続いたら、美容だけでなく健康にも影響が出てきて当然ですよね。
睡眠不足や偏った食生活、不規則な生活習慣は、自律神経の乱れにつながります。
皮脂分泌が過剰になり、ニキビができやすくなったり、正常なターンオーバーが妨げられてシワやたるみ、シミの原因となります。
こうした肌のトラブルを解消するために、サプリメントや高価な美容液を使っても、体の内部が健康でなければ、効果は期待できません。

最近は、美肌のもとであるコラーゲンやヒアルロン酸、コエンザイムQ10などを配合したドリンク剤もたくさんあります。
しかし、お肌のゴールデンタイムと言われる午後10時から深夜2時までを意識すること(睡眠をとること)や、
ビタミンCを一緒に取ることで効果が上がると言われており、決してこれだけを飲めばいいわけでもないのです。

睡眠時間は最低でも6時間は欲しいところですが、確保が難しい場合は、質のよい睡眠を取ることを心がけてください。
そのためには、寝る前にアルコールやカフェインを摂取したり食事をするのは避けましょう。
パソコンやスマホの画面を見るのも、脳が刺激されて寝つきが悪くなります。
食生活については、いろいろな食材を摂ることが理想ですが、コンビニ弁当で済まさざるを得ないときもあるでしょう。
そんな場合も、なるべく野菜のおかずがたくさん入ったものを選んだり、別にサラダを買うなどして、栄養のバランスを考えてください。

生活習慣をいきなり変えることは、なかなか難しいことです。
それがストレスになってしまわないように、毎日少しずつ、できることから始めてみてくださいね。

ストレスを上手に解消するには

世は「癒し」ブーム。
「癒す」とは、体や心の傷を治す、悩みや不満を解消するのがもともとの意味です。
でも、現代では「日々のストレスを解消し、明日からの活力を得る」といったところでしょうか。

全国各地で毎週のように「癒し」イベントが催され、多くの来場者でにぎわいます。
それだけストレスを感じ、癒されたいと思う人がたくさんいるということですね。

ストレスとは、本来人間に備わっている自己防衛反応、またはその状態を引き起こす要因を言います。
これは、環境の変化や心身の危機的状況に対応するための大切な機能の一つです。
適度のストレスは、高揚感やモチベーションアップをもたらし、有益な面もあると言えるでしょう。

しかし、長期間にわたってストレスを受け続けると、今度は悪い影響が出てきます。
過度のストレスは、自律神経の乱れや抵抗力の低下を招きます。
疲労感、頭痛、動機や胃腸の不調などの肉体的なものや、不眠、食欲不振、気分が晴れない、
イライラなどの精神的なもの、ストレスからくる様々な症状は、このために起こるのです。

もちろん肌荒れやニキビも、ストレスが原因で起こることがしばしばあります。
重要なのは、ストレスイコールニキビなのではなく、ストレスによる健康状態の乱れが結果的にニキビをつくるということです。

このやっかいなストレスを解消するにはどうしたらいいのでしょう?
「ストレス解消」と言われて、どんなことを思いつきますか?
最近はアロマテラピーやヒーリングミュージックなど、香りや音でリラックスする方法に人気がありますが、実は何でもいいのです。

エステに行く、カラオケで歌いまくる、温泉に入る、ひたすら眠る…など、
自分が「心地よい」「リラックスできる」と感じることなら、充分ストレスを解消する効果はあります。
いろいろなことを試して、自分なりのストレス解消法を探してみるのもいいかもしれませんね。

ただし、二日酔いになるほどお酒を飲むとか、甘いものを食べまくるなどは控えた方がいいでしょう。
あとから「やってしまった…」と後悔するようなことになると、ストレス解消のはずが新たなストレスを生む結果になってしまいます。

 

狭小の孔肌を老けさせる活性酸素

紫外線は避けるべき、UVケアは一年を通じて怠らないこと…
と、紫外線の害とその対策については、誰でも知っていますね。

昔は、日光浴をするのは体に良いと言われ、夏でも外で遊んで、
真っ黒に日焼けすることは健康の証とされたものですが、今やまったく逆のことが言われています。
オゾンホールの影響が深刻な南半球では、子どものUVケアが義務付けられ、
紫外線量の多い時間帯は外出が控えるのが当たり前となっています。

紫外線が肌に及ぼす害はいろいろありますが、最近特に注目されているのが「活性酸素をつくりだす」ことです。
活性酸素は、肌の衰えだけでなく、生活習慣病や、もの忘れ、関節の痛み、白内障などの
老化現象の原因といわれ、研究の対象となっています。
「体のサビ」と呼ばれ、紫外線の他に、食生活や喫煙が発生を促進すると言われています。

人間は、当然酸素がないと生きていけません。
また、体内で食べ物をエネルギーに変換する際にも、重要な役割を果たします。
そんな、人体に不可欠な物質である「酸素」が、ちょっと変化しただけで毒性を持つ「活性酸素」になってしまうのですが、
その原因の一つが紫外線なのです。
波長の短い紫外線B波(UV-B)は、皮膚細胞内のDNAにダメージを与えます。
しかし、A波B波関係なく、紫外線の刺激によってもっとも有害と言われる活性酸素、ヒドロキシラジカルが
大量に生成させると言われています。
このヒドロキシラジカルは、コラーゲンを破壊するため、肌の弾力やハリが失われてシワやたるみを引き起こすのです。

では、ニキビへの影響はどうでしょうか。
毛穴に詰まった皮脂と角質が混ざったものが酸化して、角栓(コメド)を作ります。
このとき、酸化を起こさせるのが活性酸素です。
ただ皮脂が詰まっただけではニキビにはなりません。
酸化によって遊離脂肪酸や過酸化脂質といった、悪い脂分を餌としてアクネ菌が増殖してニキビを作るのです。
アクネ菌はポルフィリンという毒素を排出。周りの皮膚を傷つけたり、再生機能を低下させたりします。

ビタミンCやEは、強力な抗酸化作用を持っています。
外的要因を避けるとともに、こうした栄養素を食べ物から摂取して、「サビない体」を作りましょう!

アクネ菌は悪者?

ニキビができる原因のひとつであるアクネ菌。
ニキビ用化粧品や治療薬のCMでは、アクネ菌を除去することでニキビを治す、と謳っていますが
実は、アクネ菌は皮膚の常在菌のひとつなのです。
毛包の根元の部分に存在し、皮膚を弱酸性に保つ働きがあり、外部からの最近の侵入や繁殖を防いでいます。

このアクネ菌は、皮脂を好み、酸素を嫌うという性質を持っています。
日頃は肌の健康のために大切な役割を果たしているのですが、ひとたび毛穴が詰まってしまうとその性質が悪い方に働きます。
皮脂と角質が混ざり合った角栓(コメド)が毛穴をふさいでしまうと、皮脂は出口を失って毛穴の中にたまっていきます。
アクネ菌は皮脂を餌にしてどんどん増えていき、遊離脂肪酸という腐った脂をつくりだし、これが炎症を起こして赤ニキビとなるのです。
ですが、アクネ菌を除去すればニキビが治るというわけでもありません。
アクネ菌は、正常な状態であればむしろ肌に必要なもの。
アクネ菌だけがニキビの原因ではないのです。

ニキビ対策として注意すべきは、アクネ菌の増殖を防ぐこと、餌となる皮脂のコントロールです。
食生活の偏りは、質の悪い脂のもととなりますので、あわせて見直すことも必要です。
アクネ菌対策と言えば、もっとも効果的なのはやはり洗顔で清潔を保つことですが、
ただ皮脂をとればよいというものではありません。
皮脂をとりすぎてしまうと、乾燥から守るためにかえって皮脂分泌が活発になってしまいます。

洗い過ぎも注意が必要です。
洗いすぎで皮膚のバリア機能が損なわれ、肌荒れや炎症、化膿を引き起こすこともあるのです。
また、角栓を除去しようとしてゴシゴシ洗ったり、スクラブ入りの洗顔料を使ったりすると、皮膚を傷つける恐れがあります。
すでにニキビができているなら、なおのこと刺激を与えないようなケアをするべきです。
特に、肌の弱い人にはニキビ用の殺菌作用がある石鹸もお勧めできません。

ある程度の皮脂は肌の保護のために必要です。
洗顔後、顔がつっぱるようであれば皮脂の取りすぎと言えるでしょう。
アクネ菌をやみくもに悪者扱いするのではなく、正常な肌環境を保つようなケアを心がけましょう。

余計なモノは溜めこまない!「便秘」

肌の角質層もそうですが、本来排除されるべきものがたまっていると、美容や健康によくないのはよく知られています。
体によけいな水分がたまると「むくみ」になり、脂肪がたまれば「肥満」。
そうならないためにも、いらないものは速やかに流してしまいたいものです。

特に、世の中の女性の多くが悩んでいるのが「便秘」。
最近は、大人だけでなく子どもや、中には赤ちゃんのころから便秘、というケースも見られるようです。

女性は、男性よりも便秘になりやすい要素があります。
まず、骨盤が男性よりも広いこと。
このため、腸がたるみやすく、便の滞留時間が長くなります。
大腸は水分を吸収しますので、便が硬くなってしまうのです。
加えて、腹筋や横隔膜の筋力が男性よりも弱いことが挙げられます。
その分、便を排出する力も弱いということですから、硬くなった便はたまりやすくなってしまうのです。

便秘といえばニキビがつきものです。
普段はニキビと縁がない人でも、便秘になったとたんポツポツと出てきたりしますよね。
こうしたニキビは、便秘の解消とともに軽減するものなので、その点は対策が取りやすいと言えます。
では、この便秘とニキビにはどのような関係があるのでしょうか?

たまった便は腐敗して、健康に有害なガスを発生させます。
このガスは血液に溶け込んで、体中に運ばれ、さまざまな影響を及ぼします。

また、乳酸菌飲料やヨーグルトのコマーシャルで、「ビフィズス菌が腸まで届く」なんて言っていますよね。
腸内細菌には腸内環境を整える、ビフィズス菌を始めとする善玉菌と、健康によくない悪玉菌があります。
この悪玉菌は、便の中の未消化のタンパク質や脂肪を餌にして増殖します。
善玉菌は皮膚細胞の活性化や新陳代謝を促すビオチンというビタミンの一種を作りだしますが、
悪玉菌はこの生成を阻害してしまうのです。
その結果、皮膚の免疫機能が低下。
皮脂分泌が過剰になったり、アクネ菌の増殖を促進したりして、ニキビのできやすい状態になるというわけ。

便秘も食生活や生活習慣を見直すことである程度改善されます。
でも、適度な運動も必要です。
体を動かすことは冷え性にも効果的。
まずは、簡単なものから取り入れてみてください。

 

そのスキンケア、間違っていませんか?

「ニキビに効く!」といううたい文句の化粧品は数多く販売されています。
対面式だけでなく、最近は通信販売でも手軽に購入できるようになりました。
無料サンプルやミニサイズのトライアルセットも豊富で、中には現品を使ってみて、
合わなければ返金してくれるという会社もあります。
自分にいちばん合うものを見つけたい人にはありがたいことですね。

でも、いくら試してみても、自分の肌質に合った化粧品でなければ、効果は期待できません。
例えば、乾燥肌だと自己診断して、油分を補う化粧品を使用していたら、
実は皮脂量でなく水分が不足しているタイプだったということはよくあります。
このような場合は、水分を補わなくてはなりませんが、それを知らないまま、今度は皮脂を抑える、
あるいは取り去るケアをしてしまうと、ますます乾燥が進んでしまうということになりかねません。

このように、せっかくのケアが無駄にならないように、まずは肌診断を受けてみることをオススメします。
化粧品店や、百貨店のコスメコーナーなどで、たいていは無料で受けることができます。
その際に、その人に合ったケアについてアドバイスをしてくれます。
利用しない手はありません。

ニキビ肌にとって大切なのは、「洗顔と保湿」です。
しかし、ニキビだからといって、やみくもに皮脂を除去したり洗顔の回数を増やせばいいというわけではありません。
汚れを落とそうとゴシゴシ洗ったり、冷水や温水で洗ったりするのは逆効果です。
確かに清潔にすることは必要ですが、ニキビ肌は健康な状態に比べて刺激に弱くなっています。
「ぬるま湯で、優しく洗う」が基本です。

また、そのあとの保湿も重要です。
セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分の入った化粧水や美容液を使って、水分をしっかりと補いましょう。
このとき、コットンでパタパタ叩いて化粧水を浸透させようとしてもあまり意味はありません。
できれば手のひらで、少量ずつ、化粧水で層をつくるような気持ちで「入れ込む」のがいいでしょう。
そして、最後に乳液やクリームでフタをします。
油分はなるべく避けたいと思うかもしれませんが、ニキビ用のものを使って、水分の蒸発を防ぎましょう。

肌の乾燥でなぜニキビ?

ニキビといえば、思春期の若い子や脂っぽい肌の人がなるもの
そんなイメージがありますよね。
でも、実際には乾燥肌でもニキビに悩まされている人がいます。

これまで、さまざまなニキビの要因について説明してきました。
ここでニキビのできる仕組みについておさらいしてみましょう。

ニキビの原因は、角栓(コメド)と呼ばれる、毛穴に詰まった皮脂や汚れです。
皮膚のターンオーバーのリズムが崩れると、古くなった角質がはがれにくくなり、
角質層が厚くなるため、さらに詰まりやすくなります。

毛穴がふさがってしまうと、コメドを餌にしてニキビの原因のひとつであるアクネ菌が繁殖。
このため、炎症がおこり、ニキビとなるのです。
乾燥肌の場合、特に角質層の肥厚化がくすみとなって表れることが多いようです。
まず角質除去が必要でしょう。

角栓を作らないためには、こまめな洗顔をすることです。
しかし、昔はとにかく一日に何度も顔を洗うのがよいと言われましたが、最近は「洗い過ぎもよくない」という説が有力です。
いったいどっちが正しいのか?と混乱しそうですね。

結論から言えば、どちらも間違いではありません。
洗顔で汚れや過剰な皮脂を取り除くことは、10代のニキビには有効です。
逆に大人ニキビに洗い過ぎはよくないのです。

皮脂は断じて悪者ではありません。
汗腺から出る水分と混ざって、皮脂膜という天然のクリームを作り、
肌を外的刺激から守ると同時に、水分の蒸発を防ぐフタの役目をしています。

乾燥肌の人にとって、なにより大切な水分の保持(保湿)にも役立っているのです。
でも、洗顔をし過ぎると皮脂までが取り去られてしまいます。
すると、それを補おうと皮脂分泌が活発になり、皮脂と水分のバランスが崩れてしまう上に、
皮脂が洗い流されてしまうと、さらに乾燥は進みます。

保湿のためにいくら化粧水などを使っても、蒸発を防ぐ油分がまったくないのでは意味がありません。
そのためにも、皮脂を取りすぎないこと、適度な油分を補うことを心がけてください。

手足が冷えるだけではない「冷え性」

夏でも手足が冷たい、靴下を履かないと足が冷えて眠れない。
季節に関係なく「冷え」に悩まされる女性が増えています。

オフィスやデパートなど、空調完備の場所が多い上に、
温度設定が暑がりでスーツスタイルの男性に合わせて低めだったりするので、
ひざ掛けやストールが手放せないという人も多いでしょう。
ファッション誌を見ても、「夏のお出かけのときは温度調整のために羽織ものを持つと安心」などと勧めているくらいです。

女性の場合、手足だけでなく、「下腹部」の冷えにも要注意です。
下腹部には女性にとって大切な子宮や卵巣をはじめとして、さまざまな臓器が収まっています。
ただでさえ、これらの臓器に圧迫されることで血流が悪くなりがち。

それだけでなく、女性の下腹部にたまりやすい脂肪も問題なのです。
一見、脂肪のついた下腹部は、「守られている」ような印象を与えますが、実は逆。
脂肪は一度冷えると温まりにくい上に、熱を通しにくいという特性があります。
夏でも、お腹を触るとひんやりしていたり、トイレで自分の体から出る尿を温かく感じたことがありませんか?
これも冷えのサインなのです。

こうした「冷え性」も、ニキビの原因となることがあります。
血行が悪くなると、血流が末端まで届きにくくなり、手足が冷えるのですが、
肌の表面の毛細血管にも同様の現象が起こります。
表皮にまで栄養が行き届かなくなると、皮膚のターンオーバーのサイクルが乱れ、
本来はがれおちるべき角質層がどんどん厚くなっていきます。
その結果、汚れや皮脂が毛穴につまりがちになり、ニキビができやすくなるのです。

「冷えは万病のもと」といわれ、美容だけでなく健康にも影響を及ぼします。
そもそも、女性は熱を作りだす筋肉量が少ないため、男性よりも冷え性になりやすいのですが、
それだけではありません。

貧血や女性ホルモンの作用、生理など、体が冷えやすい条件をいくつも持っているのです。
温熱療法が効果的といわれるのはこのためです。
体を温めることで、健康状態だけでなく、肌荒れやニキビの改善も期待できます。
ぜひ取り入れてみてください。

女性ホルモンの乱れ、その影響

前項で、「生理前のニキビは女性ホルモンが関係している」と説明しました。
では、それ以外のニキビには、女性ホルモンの影響はないのでしょうか?

もちろんそのようなことはありません。

皮脂分泌を活発にし、角質層を硬化させる働きを持つ男性ホルモンは、女性の体内でも分泌されています。
しかし、ホルモンバランスが崩れると、肌のハリやみずみずしさの元となる女性ホルモンの分泌は低下。
男性ホルモンの影響が出てきます。
これにより肌のターンオーバーのサイクルが乱れ、ニキビができやすくなるのです。
では、ホルモンの乱れはなぜ起こるのでしょうか?

まずは生活習慣の見直しが必要です。
睡眠不足や、不規則な食事、仕事のしすぎなど、日頃の生活の負担を、脳は「ストレス」と感じます。
すると、自衛のため、脳から抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンが分泌されるのです。
このとき副産物として男性ホルモンが増加します。

また、脳の視床下部という部分は、ホルモン分泌だけでなく自律神経も司っています。
ストレスにより自律神経がダメージを受けると、女性ホルモンを分泌する卵巣への指令がうまく伝達されず、
ホルモンバランスの崩れにつながるのです。

それだけでなく、生理不順や気持ちの落ち込み・イライラ、むくみなど女性特有の症状もここに原因があることが多いのです。
女性ホルモンとニキビと言うより、「ストレスとニキビは切っても切れない関係がある」と考えた方がいいかもしれませんね。

ニキビの治療のひとつとしてホルモン剤を使う方法があります。
20歳以上でないとできないこと、保険の適用外となるので費用がかかることなどの条件があります。
ニキビ以外に生理不順や不正出血などの婦人科症状が見られる人、皮脂分泌が過剰な人、
他の治療で治らない人には、効果が期待できるといわれています。
定期的な受診や検査が必要です。
治りにくいニキビに悩まされている場合は、一度相談してみてもいいかもしれません。