あご・口元のニキビ対策

あごのニキビは、大人ニキビによく見られます。
原因は、外的刺激によるものと、ホルモンバランスの崩れによる内的なものがあります。

あごから首にかけては、男性でいえばヒゲの生える部分です。
このため、男性ホルモンの分泌が活発で、他の部位に比べて皮脂量が多いのです。
しかし、思春期にあごニキビがあまり見られないことから、大人ニキビ特有のものと言われています。

女性の場合は、ストレスなどによりホルモンバランスが乱れて、
男性ホルモンが優位になっていることが考えられます。
あごのニキビは治りにくいことが多いので、洗顔・保湿で日頃のケアをしっかりすることと、
ストレスを上手に発散してホルモンのバランスを取り戻すことが必要です。
また、「なかなか治らない」ことがストレスになりやすいので、気長に治すつもりで取り組みましょう。

口元ニキビの場合は、逆に乾燥が原因のことが多いようです。
口の周りは皮脂腺が少ないので、もともと乾燥しやすいだけでなく、
シェーバーなどで産毛を剃ることが刺激となってニキビができることがあります。

また、口元のニキビは消化器系の不調のバロメーターとされています。
暴飲暴食や偏った食事、不規則な食事を続けていると、
胃腸が弱って口周りにニキビができると言われているのです。
このため、口元のニキビは、洗顔・保湿といった外側からのケアだけでなく、
食生活を見直して改善することが重要とされています。

その他の対策としては、やはりビタミンがもっとも有効です。
特にビタミンB6・B2は、肌の抵抗力を高めたり、新陳代謝を促進するので、積極的に摂りましょう。

口元のニキビは目立つ上に、気になりますから、無意識のうちに触ったりしてしまうもの。
でも、指や口周りの雑菌が入って悪化することもあります。気をつけましょう。
口を拭くときも、力を入れないで押さえるようにしてくださいね。

あごと口元は、近い位置でありながら皮脂量もニキビのできる原因も異なります。
その分、同時にできることは少ないので、それぞれの部位に合ったケアを心がけてください。

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髪で隠しがちな、おでこニキビ

おでこニキビは、大人よりも思春期に多いと言われています。
皮脂分泌の活発な部分であることから、ホルモンバランスの乱れの影響を受けやすいのです。

 

髪の毛

最近は目の上ぎりぎりで切りそろえて、厚めに作ったバング(前髪)が流行っていますよね。
日本人形のようで可愛いのですが、おでこの皮膚にはあまり優しくありません。
髪の毛で蒸れやすくなり、汗をかいてそのままにしておくと細菌が繁殖しやすくなります。

また、髪の毛が触れて刺激になること。
スタイリング剤やシャンプーの洗い流し不足などがニキビの原因になることもあるのです。
おでこにできたニキビを隠そうとして、前髪を長くすると、さらに悪化させてしまうことも。

ヘアスタイルが気に入っている、オシャレしたいという気持ちは大切です。
でも、前髪を上げたら「おでこ一面ニキビだらけ」では台無しでしょう。
せめて家にいるときは、前髪を上げたり分けたりして、
おでこの通気性を確保してあげてはいかがでしょうか。

 

ファンデ

20代から30代女性の場合は、ストレスからホルモンバランスが崩れ、
皮脂分泌が過剰になることからニキビができやすくなります。
このときテカリや毛穴の開きををカバーしようと、ファンデーションを厚塗りしてしまうと
毛穴が詰まりやすくなります。
クレンジングや洗顔で汚れをしっかり取り除くようにしましょう。

 

ケア

すべてのニキビに有効なケアと言えばやはり洗顔です。
しかし、おでこの場合、脂っぽいのが気になって、つい力を入れてしまいがち。
ニキビのできているときは特に、刺激を与えないようにしましょう。
熱いお湯や、洗浄力の強すぎる洗顔料も皮脂が取れ過ぎてしまうので、注意が必要です。

あと、シャンプーも重要です。
若い人に多いのですが、
香りを残そうとしてコンディショナーやトリートメントを充分流さないでおくと、
成分の残った髪が、おでこや頬に触れて肌が荒れることがあります。
おでこの生え際にもすすぎ残しのないよう、しっかり流しましょう。

インナードライ肌ってどんな状態?

最近増えている「インナードライ肌」。
「かくれ乾燥肌」とも呼ばれます。

脂性肌や混合肌と見分けがつきにくいのですが、
皮脂量の分泌が過剰で、水分量が不足している肌質です。
脂でテカったり、頬や額、鼻の毛穴が開き気味なので、脂性肌と思いこみ、
脂性肌用のケアをしているのに一向に改善されないなら、このインナードライ肌が疑われます。
肌診断を受けて、皮脂量と水分量を測定してもらえばわかります。
心当たりのある人は調べてみるとよいでしょう。

 

インナードライ肌

通常の乾燥肌とは異なり、夏に増加するのが特徴です。
日本の夏は高温多湿。
その上地球温暖化の影響で、毎年最高気温を更新するような猛暑です。
気温が上昇すると肌表面の温度も上がります。
すると体温調整のために汗を多量にかきますが、このときに皮脂膜も一緒に流れてしまうのです。
肌を保護し、水分の蒸発を防いでいる皮脂膜がなくなると、
肌は一気に乾燥状態になってしまいます。

 

空調

最近は冷暖房完備の建物がほとんど。
しかもスーツスタイルの男性に合わせた、低めの温度設定になっていることが多いです。
このため、女性は夏でも血行不良による冷えに悩まされる人がいます。
ただでさえ冷房の効いた部屋は、湿度が低く、乾燥しがちですよね。
外との温度差も大きく、肌はその変化についていけず、
新陳代謝が落ちて「夏バテ肌」になってしまうのです。

水分不足と、こうした条件が重なって肌が乾燥してしまうと、皮脂分泌は当然活発になります。
一見うるおっているようですが、実は肌の内部はカサカサ。
その他にも、洗顔のしすぎや紫外線も原因となります。
インナードライ肌もやはりターンオーバーが乱れ、バリア機能が低下した状態なのです。

 

ケア

このような状態では、毛穴に余分な皮脂が詰まってニキビができやすくなるのも当然ですね。
ケア方法としては、やはり水分補給です。
保湿力の高いセラミド配合の化粧水などで、丁寧に保湿しましょう。

また、冷房の効いたオフィスで長時間過ごすときは、
ミスト状の化粧水をこまめに吹きかけると効果的です。
メイクの上からでも大丈夫なので、乾燥対策として常備しておくといいでしょう。

 

いちばん気になる?頬ニキビ

頬は面積が広いため、ニキビができると目立って気になりますよね。
過剰な皮脂分泌や食生活の偏りといった内的要因の他にも、手で触ったり、かいたりすること、
男性の場合はヒゲ剃りといった外的要因も考えられます。

また、意外かもしれませんが、シーツや枕のすれや汚れがニキビを悪化させることがあります。
洗顔で皮脂汚れを落とし、保湿ケアをしっかりしても、
そのあと肌に触れる寝具が汚れていたのでは台無しです。
こまめに交換しましょう。
特に、枕カバーは毎日換えた方がいいくらいなのです。

 

これはダメ!

頬のニキビは炎症を起こして赤ニキビになることが多く、
特に皮脂分泌の活発な10代の男女では、
瘢痕を残すほど悪化することもめずらしくありません。

赤ニキビがたくさんできると、ほおや、時には顔全体がベッタリと赤く見えて、
見た目もよくないわけですが、気になるからと、
ニキビの芯を潰して出してしまったとしても、炎症部分の赤みは残ります。

適切なケアをすれば、徐々に治まっていくものです。
ただ、新たに雑菌が繁殖して、さらに悪化させることもあります。
赤ニキビになったら絶対に自分で潰さないようにしましょう。

 

女性の場合

「ニキビが気になってメイクもできない」「人に会うのもイヤ」
と物事すべてに対して消極的になってしまうこともよくあります。
そうならないためにも、早めのケアが必要です。

ニキビはほとんどの場合、1個だけできることはありません。
1か所にいくつかできたり、ぽつぽつとあちらこちらにできたりと、複数出てくるのが普通です。
これは、肌自体がニキビのできやすい状態になっているということ。
まずは洗顔で毛穴の皮脂汚れを落とし、しっかりと水分補給をして皮脂バランスを整えましょう。

白ニキビや黒ニキビのうちなら、適切なケアでほぼ治すことができます。
ただし、この場合も無理に角栓を押し出すのはよくありません。

また、頬のニキビには、特に抗炎症効果のあるビタミンCが有効と言われています。
果物や野菜、サプリメントなどで補給するとよいでしょう。

男性に多い、鼻周辺のニキビ

鼻は顔の中でも皮脂分泌の活発な部位です。
毛穴の数もいちばん多く、他の部位の約7倍あると言われています。
毛穴自体は大きいので、本来なら皮脂詰まりが起こりにくいはずなのですが、
ケアを怠ったり、女性の場合はメイク落としが充分でないと、やはり毛穴が詰まってしまいます。

こうしたもともとの条件に、紫外線や外的な刺激を受けやすいことが合わさって、鼻ニキビができるのです。
特に、思春期の男性は、ホルモンバランスの乱れから鼻や鼻周辺のニキビができやすく、
ニキビ跡がえぐれてクレーター肌になるほど悪化することもあります。
女性の場合も、ストレスや生理の周期によって男性ホルモンが優位になり、
皮脂分泌が過剰になるので注意が必要です。

皮脂分泌が過剰になると当然角栓(コメド)もできやすくなります。
角栓の頭が酸化して黒くなった「イチゴ鼻」や、鼻の頭や小鼻にできた白い角栓は目立つし、気になりますよね。
そこでつい手でいじってしまったり、爪や毛抜きで押し出してしまいたくなりますが、これは厳禁です。
手や爪には雑菌がたくさんついています。

また、無理やり角栓を取ってしまうと毛穴はポッカリ開いたままになってしまいます。
そんな状態の毛穴に雑菌が入り込めばどうなるでしょうか?

炎症を起こして赤ニキビになったり、ひどい場合は化膿して黄色ニキビになってしまいます。
角栓は洗顔で取り除くようにし、もし潰れてしまったら消毒をしておきましょう。

鼻や鼻周辺のニキビは、紫外線や鼻をかむこと、
男性の場合はヒゲ剃りなどの刺激、睡眠不足や食生活の偏りなどによる
ビタミン不足や内臓の不調も関係していると言われます。

他の部位より毛穴が大きい分、ニキビも大きくなりやすいので、
毛穴のケアと同時に生活習慣の見直しや、自分のクセ(鼻をいじる、こするなど)にも気をつけてみましょう。

意外なのがマスクです。
最近は、風邪やインフルエンザ予防のために普段からマスクをしている人もいますが、
蒸れることやマスクがすれることが肌への刺激となり、ニキビになることがあります。
もちろん、ニキビを隠そうとしてマスクをするのは、さらにオススメできません!

混合肌向けのニキビ対策

乾燥性脂性肌ともいいます。
普通肌に乾燥や皮脂分泌過多の部分が混じり合った状態です。
日本人にもっとも多いと言われています。

例えば、Tゾーンは脂っぽくてテカるのに、口の周りは乾燥している
というようなタイプです。
乾燥と皮脂分泌過剰が混じっている場合も混合肌と呼ばれます。
こうした複数の肌質が混在している混合肌のケアは、それぞれに合わせて変える必要があります。

Tゾーンは、顔の中でも紫外線の影響を受けやすい部位です。
紫外線から肌を守るために皮脂分泌が活発になりやすく、テカリが気になることも多いでしょう。
このTゾーンを基準に、脂性肌用のケアを顔全体にしてしまった結果、
もともと皮脂量の少ないUゾーンや目の周りが乾燥してしまうことがあります。

極端なときは、鼻や額にニキビができているのに、口周りは乾燥して粉を吹いている
なんてことにもなりかねません。
かといって、顔の部位に合わせて脂性肌用と乾燥肌用を使い分けるために、
両方を揃えておくことも、なかなかできませんよね。
こうした場合は、乾燥部分に合わせたケアをするとよいでしょう。
基礎化粧品は、普通肌用で構いません。
丁寧に水分を補給してあげましょう。

また、意外に見落としがちなのが洗顔の仕方です。
泡洗顔がよいのはもちろんですが、泡立てた洗顔料をまず頬にのせていませんか?
Tゾーンを洗うのを最後にしていないでしょうか。

混合肌の場合は、脂っぽさを感じる鼻や額にまず泡をのせ、それから他の部分を洗うのがオススメです。
洗顔料が肌に触れている時間が長いと、その分皮脂が取れ過ぎてしまいます。
乾燥が気になる部分ほど後にしましょう。

このときも、「泡で洗う」ことを心がけること。
洗い流すときも、ぬるま湯で丁寧にすすぎます。
乾燥が気になる部分には美容液などのスペシャルケアをプラス。
脂分が気になるTゾーンも、保湿はしっかりしましょう。
脂っぽいからといって、保湿を怠ると、かえって皮脂分泌が過剰になることがあるんです。

混合肌はケアが面倒……と思うかもしれませんが、
それぞれの部位の状態に応じて臨機応変に行えば大丈夫です。
まずは基本のケアをしっかりして、足りないものを「足す」ことを心がけましょう。

 

敏感肌のニキビ対策はどうしたらよい?

皮脂量と水分量から分類する肌質とは別になる、敏感肌。
化粧品や金属、ホコリなど、外部からのわずかな刺激にも反応してしまうため、トラブルを起こしやすいといえるでしょう。

敏感肌は、バリアレススキンとも呼ばれ、肌のバリア機能が低下しています。
角質層が極端に乾燥していたり、荒れていたりすると、紫外線やホコリ、冷暖房などの刺激で
タンパク質を壊す酵素が発生して肌荒れになってしまいます。

これにより、かゆみやひりつきを感じ、掻いてしまうと
今度は「炎症性サイトカイン」という物質ができて、肌に炎症を起こすのです。
こうした症状は、アレルギーを持っている人によく見られる傾向があります。

敏感肌だと思っていたら、アレルギーだったというケースもあるのです。
肌質というより、体質に原因があることが多いので、
自分がどのような物質に反応しやすいのか調べて、それを避けることも必要です。
皮膚科でパッチテストなどをしてもらうと、アレルギーを起こす物質(アレルゲン)をチェックできます。

こうした敏感肌でも、ニキビができることがあります。
乾燥肌と同様に、角質の肥厚化、ターンオーバーの乱れによって、毛穴がつまりやすくなります。
注意が必要です。

とはいえ、敏感肌の人は、極端に乾燥していることが多いので、普通の化粧品がしみたり、刺激が強すぎることがあります。
ひどいときには、化粧品の刺激でかぶれたりすることも。
敏感肌用のスキンケアラインを使った方がよいでしょう。

洗顔の際は、脱脂力が弱めで低刺激の洗顔料をしっかり泡立てて、やさしく行います。
洗い流すときは、ぬるま湯で充分にすすぎます。
タオルで水分をふき取るときも、こすらないようにしましょう。

ニキビケアのためには清潔第一と考えて、洗顔をしすぎると脂性肌の人でも乾燥してしまうことがあります。
敏感肌の人ならなおさらです。
洗顔料を使うのは夜一回だけにして、朝はぬるま湯ですすぐだけでも十分かもしれません。

また、保湿は何よりも重要です。
少量ずつ、丁寧に重ねるように化粧水を入れ込みましょう。
こすったり一度にたくさんつけるのは厳禁です。
水分を補給したあとは、美容液や乳液でしっかりフタをして蒸発を防ぎましょう。

 

乾燥肌なのにニキビができるのはなぜ?

乾燥肌は、角質層の水分量は10%未満、皮脂量も不足しがちなタイプです。
肌の新陳代謝も鈍いという特徴があります。
そして、血行がよくないため、顔色が悪かったり、くすみがある人も多いようです。
また、外部からの刺激に弱く、かゆみを感じたり、粉をふいたように見えることもあります。

乾燥肌の原因は主に3つあります。
まず、皮脂量の低下により、肌を保護する皮脂膜が充分形成できないこと。
そのため水分の蒸発を防ぐことができず、乾燥につながるのです。
皮脂量は、女性の場合20代でピークを迎え、以後は減少していきます。
特に目のまわりや口元は皮脂腺が少ないため、乾燥が目立ちやすくなります。

次に、天然保湿成分(NMF)の低下が挙げられます。
NMFは、角質細胞内に存在し、水分を保持する性質を持っています。
この働かきにより、水分が一定に保たれるのです。
ただ、NMFは、加齢や紫外線、睡眠不足などで低下してしまいます。

最後は、角質細胞間脂質の減少です。
この角質細胞間脂質は、セラミドが大部分を占め、その名のとおり角質細胞の間を埋めています。
他の脂質とセラミドがラメラ構造(立体構造)を形成し、高い保水力を持っています。
この角質細胞間脂質が減少すると、角質細胞がすき間だらけになり、肌のバリア機能が損なわれるのです。

ニキビにはなりにくい印象を与える乾燥肌ですが、決してそのようなことはありません。
水分が不足して乾燥した角質層は、硬く肥厚化しやすくなります。
同時に毛穴も細くなってしまい、皮脂の排出がスムーズにできなくなります。
そのため、少量の皮脂でも毛穴詰まりを起こしてしまうのです。
そうなると、ニキビができやすくなります。なので、肌質に関係はありません。

乾燥肌には何といっても水分補給が必須です。
セラミド配合などの保水力の高い化粧水を使うのがよいでしょう。
化粧水をつけるときは、ハンドプレスがオススメです。
少量ずつ、繰り返し押し込み、水分の層を作るようなイメージで、手のひらが吸いつくくらいを目安にしてください。

また、皮脂が足りないからと、油分の高いクリームなどを使うのは避けた方がいいでしょう。
肌の水分量が整ってくると、皮脂も正常に分泌されるようになります。

オイリー肌は皮脂コントロールを

脂性肌は、水分量は適正で、皮脂量が多すぎるタイプです。
特に額から鼻にかけての部分(Tゾーン)の皮脂分泌が過剰でテカリやすく、小鼻や頬の毛穴が開き気味なのが特徴です。

肌のキメは荒い方。
皮脂が詰まりやすく、ホコリや角質が混ざって角栓ができやすく、酸化して黒ずみ、「イチゴ鼻」になってしまうことも……。
もっともニキビになりやすい肌質といえます。
ただ、本人も自覚があるため、こまめに洗顔をしたり、角栓を取り除くケアをしている方が多いようです。
でも、そのケアが皮脂分泌をかえって促進していることもあるのです。

皮脂は、汗と混ざることで、皮膚を保護し、弱酸性に保つ天然のクリームとも言える働きをしますが
洗顔のしすぎは、皮脂を取りすぎてしまいます。
特に脂性肌の人は、さっぱりしたい気持ちが強いせいか、洗浄力の強い洗顔料でゴシゴシ洗ったり、
熱めのお湯で洗顔したりすることがよく見受けられます。

いずれの場合も、その場ではすっきりしますが、すぐに脳が「皮脂が不足している」と判断。
皮脂を過剰に分泌することになるのです。
だから、適度に皮脂を残すように、優しく洗うのがよいでしょう。

また、手軽だからと角栓をシートパックで無理やり取り除くと、毛穴が開きっぱなしになって、
かえって皮脂や汚れがたまりやすくなってしまいます。
どうしてもという場合にのみ使い、そのあとは収斂タイプの化粧水などで毛穴をしっかり閉じましょう。

それから、ベタつきが気になるからと、化粧水や乳液の量を減らすのもよくありません。
水分量が不足すると、「肌が乾燥している」と感じて皮脂が分泌されます。

「適度な洗顔」「水分はたっぷり補給」「蒸発を防ぐために乳液や美容液でふさぐ」のが正しいスキンケア法です。
このとき脂性肌用の化粧品を使うことが、皮脂のコントロールに有効になります。

肌の皮脂バランスを正常に近づけることが、ニキビケアの第一歩。
食事や生活習慣を見直すことでも、脂性肌そのものもある程度改善します。
合わせて気をつけて下さいね。

普通肌のためのニキビ対策

4つに大別される肌タイプのうち、理想的、健康な肌といわれるのがこのタイプです。
角質層の水分量は10%から20%で、皮脂量・水分量ともにバランスが取れています。
肌のキメが整っていて、毛穴も目立ちません。

肌のキメは、マイクロスコープなどで見るとわかりますが、
皮膚の表面に縦横無尽に走っている溝(皮溝)の深さと、それに囲まれた部分(皮丘)の盛り上がりで決まります。

皮溝が浅く細かく、皮丘の形状がふっくらとして揃っているほど、キメの細かい肌となります。
実際に、乾燥肌や脂性肌の人は、この皮溝がほとんど見られなかったり、粗かったり、
一定方向に流れる傾向があります。
定期的に肌診断を受けることで水分量や皮脂量だけでなく、キメの状態をチェックすることもできます。
積極的に利用しましょう。

また、皮溝の交差するところに毛孔(毛穴)があり、皮丘の中央に汗を排出する汗孔があります。
毛穴には皮脂腺がありますよね。
毛穴が目立たないということは、皮脂分泌が正常で、毛穴詰まりも起こしていないということ。

このように、普通肌はニキビのできにくい状態ではありますが、油断は禁物です。
肌のバランスは、気候や環境の変化、ストレスなどで簡単に崩れてしまうものです。
日頃のケアをきちんとするだけでなく、生活習慣の乱れや睡眠不足には気をつけましょう。

普通肌の場合は、現在のスキンケアを継続して行えば、大きなトラブルはないと思われます。
肌荒れやニキビができたとしても一時的なもので、たいていは短期間で完治し、跡も残りません。
ただし、年齢によって皮脂分泌や水分量の状態は変わってくるもの。
肌のチェックをしながら、最適なケアにシフトしていくことは必要です。

ある日突然、肌質が変わることもありうること。
気になることを相談できる皮膚科医や化粧品店があるといいかもしれませんね。
また、健康な肌だからと言ってクレンジングやUVケアを怠ると、将来そのツケが出てきかねません。
注意しましょう。
せっかくの美肌なのです。
ぜひともキープする努力をしてくださいね。